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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻4号

2008年04月発行

文献概要

症例報告

糖尿病患者にみられた黄色ブドウ球菌によるガス壊疽の1例

著者: 岩佐智子1 村松重典1 貞政裕子1 吉池高志1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属静岡病院皮膚科

ページ範囲:P.313 - P.315

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要約 51歳,女性.30歳時から糖尿病に罹患して治療を受けていた.閉塞性動脈硬化症も合併している.2005年10月14日,左下腿の外傷によって生じた遷延性潰瘍に対して植皮術を施行したところ,術後3日目より発熱と局所に軽度の疼痛を生じた.徐々に腫脹し握雪感を触知したため,X線像で確認したところ,皮下に帯状のガス像を認めた.ガス壊疽の診断のもと,デブリードマンを実施した.創部培養ではStaphylococcus aureusを検出した.本邦におけるガス壊疽の報告例をまとめ,その疫学,臨床像,合併症などについて,併せて考察した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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