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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻4号

2008年04月発行

文献概要

症例報告

右鼠径リンパ節転移をみた原発不明Merkel細胞癌の1例

著者: 洞口由香1 前田文彦1 高橋和宏1 赤坂俊英1

所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.334 - P.336

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要約 82歳,男性.初診の3か月前,右鼠径部に腫瘤の出現を自覚した.リンパ節生検でMerkel細胞癌の右鼠径リンパ節転移と診断した.全身精査を行うも原発巣を発見できなかった.また,精査中に早期胃癌を発見した.自験例はリンパ節のみの腫瘍存在例であると同時に胃癌の合併例であった.リンパ節郭清術を行い,後療法として放射線療法を施行した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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