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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻5号

2008年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス2008 Clinical Dermatology 2008 3. 新しい検査法と診断法

Drug-induced hypersensitivity syndrome(DIHS)におけるウイルス検査―何をどのタイミングで依頼するか

著者: 藤山幹子1 橋本公二1

所属機関: 1愛媛大学大学院医学系研究科感覚皮膚医学

ページ範囲:P.68 - P.71

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要約 Drug-induced hypersensitivity syndrome (DIHS)は重症薬疹の一型であるが,経過中にヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)を中心とするヘルペスウイルスの再活性化を伴い,種々の要因が複合して病態を形成する.DIHSにおけるウイルス検査は必須であるが,臨床の場でそれほど頻繁に検査することは難しい.HHV-6では再活性化前後でIgG抗体価の検査を,サイトメガロウイルスでは病態に応じて抗体価や抗原血症検査などを行うことが必要である.

参考文献

1) 藤山幹子, 橋本公二:日本臨牀64: 476, 2006
2) Tohyama M, et al: Br J Dermatol157: 935, 2007
3) 橋本公二:重症多形滲出性紅斑(SJS), 中毒性表皮壊死症(TEN), 薬剤性過敏症症候群(DIHS)の診断基準2005の作成, 平成17年度総括研究報告書(主任研究者:橋本公二), 2006
4) 沼田晃彦, 長藤宏司:新しい診断と治療のABC46, 潜伏感染ウイルスによる血液疾患, 最新医学社, p174, 2007
5) 森内昌子, 森内浩幸:日本臨牀64: 504, 2006
6) Seishima M, et al: Br J Dermatol155: 344, 2006
7) Komura K, et al: J Dermatol32: 976, 2005
8) 峰松俊夫:日本臨牀64(増3): 460, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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