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特集 最近のトピックス2008 Clinical Dermatology 2008 3. 新しい検査法と診断法
血管炎の検査法―特に画像診断
著者: 川名誠司1
所属機関: 1日本医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.72 - P.75
文献購入ページに移動要約 血管造影で観察できる動脈は大動脈,中動脈,そして一部の小動脈であり,対象となる血管炎は大動脈炎症候群,側頭動脈炎,Behçet病(血管型),結節性多発動脈炎などである.大血管ではCT angiography,MR angiographyによる血管三次元画像が普及しつつある.小血管レベルの血管炎は血管造影では描出できず,単純X線撮影,CT,MRIなどの画像検査が血管閉塞などに付随して生じる臓器の二次的形態変化や合併症を観察する目的で施行される.対象は,顕微鏡的多発血管炎,アレルギー性肉芽腫性血管炎,Wegener肉芽腫症などである.静脈に関しては比較的大きな静脈が罹患するBehçet病が画像検査の対象となる.これらの血管炎の画像について実例を示した.
参考文献
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