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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻5号

2008年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス2008 Clinical Dermatology 2008 4. 皮膚疾患治療のポイント

乾癬の光線療法と外用療法のcombination therapy―安全に対する新たな見解

著者: 森田明理1

所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科加齢・環境皮膚科学

ページ範囲:P.88 - P.92

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要約 乾癬治療において,第一選択薬である外用ステロイド・ビタミンD3,第二選択薬である低用量シクロスポリン,光線療法(ナローバンドUVB・PUVAバス)を重症度や,皮疹,病型に従って治療すれば,寛解導入は比較的容易となった.このように多岐にわたる治療方法が可能となった現在,安全性に関しても十分な配慮をしなければならない.ビタミンD3外用薬は,ステロイド外用薬と違い,皮膚萎縮・毛細血管拡張・感染症の誘発などの副作用を認めず,寛解期間は長いというメリットがあるが,副作用として局所の刺激感,高カルシウム血症があり,特に高カルシウム血症のリスク因子は十分に理解する必要がある.光線療法を含め,新たにビタミンD3との併用療法を始める際には,高カルシウム血症に注意する必要がある.名古屋市立大学医学部附属病院での解析を含め,安全性が高く,効果の得られる乾癬治療の提案をしたい.

参考文献

1) Shintani Y, et al: Photodermatol Photoimmunol Photomed24: 32, 2008
2) 森田明理:日皮会誌116: 1899, 2006
3) 福地 修, 他:日皮会誌117: 1969, 2007
4) Parrish JA, Jaenicke KF: J Invest Dermatol76: 359, 1981
5) Man I, et al: Br J Dermatol152: 755-757, 2005
6) Noborio R, et al: Photodermatol Photoimmunol Photomed22: 262-264, 2006
7) Krutmann J, Morita A: Fitzpatrick's Dermatology in General Medicine, 7th ed. McGraw-Hill, New York, p2243, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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