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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻5号

2008年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス2008 Clinical Dermatology 2008 4. 皮膚疾患治療のポイント

壊疽性膿皮症に対する顆粒球除去療法

著者: 大熊慶湖1 池田志斈1

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.102 - P.105

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要約 壊疽性膿皮症(pyoderma gangrenosum:PG)は,その発症に活性化された好中球の関与が示唆される破壊性炎症性疾患である.治療としては,一般的に副腎皮質ホルモンや免疫抑制薬の投与が行われるが,反応性が乏しいことも多い.顆粒球除去療法は,合併疾患である潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)での有効性が知られており,またUCにたびたび合併するPGへ応用される可能性が出てきている.筆者らは,治療に苦慮した難治性壊疽性膿皮症に顆粒球除去療法を適用し,きわめて良好な結果を得た.副腎皮質ホルモンや各種免疫抑制薬の併用においても抑えられなかった潰瘍病変は本療法後にすべて上皮化し,血液学的検査においても著明な改善を認めた.また,各種炎症性サイトカインを測定したところ,治療前後におけるIL-8,G-CSFの低下が観察され,これらサイトカインが壊疽性膿皮症の病態生理に関与している可能性が示唆された.

参考文献

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13) 竹中良則:日アフェレシス会誌22: 18, 2003
14) Kanekura T, et al: Ther Apher Dial10: 247, 2006
15) Oka M, et al: Lab Invest80: 595, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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