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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻5号

2008年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス2008 Clinical Dermatology 2008 4. 皮膚疾患治療のポイント

プロペシア®診療の実際

著者: 宮倉崇1 坪井良治1

所属機関: 1東京医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.113 - P.116

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要約 わが国で男性型脱毛症の治療にフィナステリド(プロペシア®)が使用されるようになって2年が経過した.プロペシア®はテストステロンからジヒドロテストステロン(DHT)への変換を抑制することで薬理作用を発揮する.内服は1日1回で有効である.1mg錠の1年間内服でやや改善以上が約6割で認められ,3年間の継続内服では,やや改善以上の割合が約8割と報告されている.プロペシア®の内服加療は保険適応外ではあるが,今までの外用剤にはない高い有効性を示しており,男性型脱毛症患者にとって大きな福音となる.副作用に関しては,頻度は少ないが肝機能障害が報告されているので注意が必要である.

参考文献

1) 坪井良治:日本医事新報No.4282: 57, 2006
2) Kawashima M, et al: Eur J Dermatol14: 247, 2004
3) 坪井良治:日皮会誌118(in press), 2008
4) Inui S, et al: FASEB J16: 1967, 2002
5) 宮倉 崇, 他:日皮会誌118(in press), 2008
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7) Whiting DA, et al: Eur J Dermatol13: 150, 2003
8) Leyden J, et al: J Am Acad Dermatol40: 930, 1999
9) Kawashima M, et al: Eur J Dermatol14: 247, 2004
10) 川島 眞, 他:臨皮60: 521, 2006
11) Iorizzo M, et al: Arch Dermatol142: 298, 2006
12) Price VH, et al: J Am Acad Dermatol43: 768, 2000
13) Tsuboi R, et al: Eur J Dermatol17: 37, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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