文献詳細
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Derm.2008
抗マラリア薬
著者: 谷川瑛子1
所属機関: 1慶應義塾大学皮膚科
ページ範囲:P.122 - P.122
文献購入ページに移動 2006年,機会あってイギリス,アメリカで臨床の現場を体験することができた.そこで目のあたりにしたのは,抗マラリア薬の膠原病症状への有効性である.
ロンドン大学St Thomas’ Hospital, Lupus research unitの外来では,毎日約50~60名の患者が受診する.膠原病,なかでもSLE患者に対する治療に注目してみた.以前からSLEの全身または皮膚症状に抗マラリア薬(クロロキンまたはハイドロキシクロロキン)が有効であることは世界的によく知られていた事実であるが,実際どの程度有効であるかについて,薬剤を投与したことのない私には正直全くわからなかった.
ロンドン大学St Thomas’ Hospital, Lupus research unitの外来では,毎日約50~60名の患者が受診する.膠原病,なかでもSLE患者に対する治療に注目してみた.以前からSLEの全身または皮膚症状に抗マラリア薬(クロロキンまたはハイドロキシクロロキン)が有効であることは世界的によく知られていた事実であるが,実際どの程度有効であるかについて,薬剤を投与したことのない私には正直全くわからなかった.
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