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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻6号

2008年05月発行

文献概要

症例報告

骨髄性プロトポルフィリン症の1例

著者: 有馬礼人1 佐藤寛子1 藤沢康弘1 中村泰大1 高橋毅法1 大塚藤男1

所属機関: 1筑波大学大学院人間総合科学研究科(臨床医学系)皮膚科学教室

ページ範囲:P.359 - P.361

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要約 6歳,男児.1歳頃より日光曝露後,顔面,手背などの露出部に軽度の紅斑,色素沈着および陥凹性瘢痕を生じていた.遮光にて紅斑の出現は減少した.赤血球中プロトポルフィリン,および便中プロトポルフィリンが高値で,骨髄性プロトポルフィリン症と診断した.自験例は赤血球中プロトポルフィリン濃度が高値の割に皮膚症状が軽微であり,また,今のところ肝障害を伴っていなかった.今回,自験例の報告とともに若干の文献的考察を行った.

参考文献

1) 野中薫雄:最新皮膚科学大系, 1版, 10巻, 玉置邦彦, 他(編), 中山書店, p81, 2002
2) Schneider-Yin X, et al: Eur J Pediatr 159: 719, 2000
3) Lim HW: J Invest Dermatol124: xvi, 2005
4) Magnus IA, et al: Lancet2: 448, 1961
5) Asokumar B, et al: Paediatr Anaesth9: 356, 1999
6) Murphy GM: Br J Dermatol140: 573, 1999
7) Todd DJ: Br J Dermatol131: 751, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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