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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻6号

2008年05月発行

文献概要

症例報告

TNF-α阻害薬投与中に出現した膿疱性皮疹の1例

著者: 荒井美奈子1 藤本学1 竹原和彦1 笠原善仁2

所属機関: 1金沢大学医学部皮膚科学教室 2金沢大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.374 - P.377

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要約 18歳,女性.2歳時,若年性関節リウマチを発症した.プレドニゾロン,メソトレキサート,ミゾリビンの内服に加えて,2005年11月よりインフリキシマブ(レミケード®)を月1回投与され,若年性関節リウマチはコントロールされていた.2007年5月頃より下肢に自覚症状のない粟粒大の小膿疱が出現した.その後,体幹や手,足底にも小膿疱が拡大したため,同年6月当科を受診した.膿疱の細菌培養は陰性で,病理所見上,角層下に好中球を入れた膿疱を形成していた.その後も足底の小膿疱は増加し,耳介周囲に鱗屑を伴う紅斑局面が出現した.副腎皮質ホルモン薬の外用とインフリキシマブの一時中止で消退した.

参考文献

1) 田中良哉:リウマチ科36: 552, 2006
2) Devos SA, et al: Arch Dermatol138: 388, 2003
3) Lee HH, et al: Br J Dermatol156: 486, 2007
4) de Gannes GC, et al: Arch Dermatol143: 223, 2007
5) Sean A, et al: J Am Acad Dermatol54: 160, 2006
6) Takahashi H, et al: J Dermatol34: 468, 2007
7) 市川美紀, 他:西日皮膚69: 330, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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