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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻6号

2008年05月発行

文献概要

症例報告

仙骨部に生じた巨大仮性囊腫の1例

著者: 黒田潤1 柴山久代1 安江敬2

所属機関: 1愛知厚生連昭和病院皮膚科 2名古屋大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.394 - P.396

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要約 74歳,女性.約1か月前から仙骨部に腫瘤があり,圧痛が出現した.初診時,仙骨部に7×5cm大の波動を触れる腫瘤を認めた.MRIでは仙骨から尾骨部の皮下に病変があり,両側大臀筋内に拡大していた.脊柱管との交通はなかった.穿刺吸引で黄色漿液を多量に排液した.病理組織学的には,真皮深層に明らかな上皮性の壁構造をもたない腔隙で,仮性囊腫と診断した.穿刺吸引で症状が消失しており,経過観察している.

参考文献

1) 武藤正彦, 横山恵美:最新皮膚科学大系, 第13巻, 中山書店, p83, 2002
2) 三原祐子, 他:津山中病医誌10: 105, 1996
3) 岩田忠俊, 他:臨皮46: 9, 1992
4) 宮地良樹:最新皮膚科学大系, 第16巻, 中山書店, p235, 2003
5) 伴真由美, 他:金沢大医療技短大紀18: 121, 1994
6) 宮地良樹:最新皮膚科学大系, 第16巻, 中山書店, p237, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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