icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻6号

2008年05月発行

文献概要

治療

パテントブルーを用いて治療したリンパ漏の1例

著者: 一宮誠1 秋田浩二1 根本圭1 若松研弥1 武藤正彦1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.422 - P.423

文献購入ページに移動
要約 83歳,男性.陰囊,陰茎部のPaget病にて,両鼠径リンパ節郭清術を施行した.術後,リンパ漏が生じ,ステロイド局注およびOK-432局注による硬化療法を施行した.右側のリンパ漏による囊腫の再発は認めなかった.しかし,左側は硬化療法施行3日後には,手拳大の囊腫となった.そこでパテントブルーを用いてリンパ漏部を同定,結紮したところ,リンパ漏は改善した.

参考文献

1) Bouchot O, et al: J Urol96: 279, 1990
2) 石本真紀, 他:日産婦内視鏡会誌21: 418, 2005
3) 武石明精, 他:日マイクロ誌18: 293, 2005
4) 小田 恂, 他:日耳鼻感染症研会誌106: 160, 2003
5) 帖佐啓吾, 他:IVR19: 398, 2004
6) Chitale VR: Ann Plast Surg23: 297, 1989
7) Michail PO, et al: Plast Reconstr Surg107: 890, 2001
8) Setoyama M, et al: J Dermatol27: 407, 2000
9) al-Salman MM, et al: Int Surg82: 60, 1997
10) Morton DL, et al: Arch Surg127: 392, 1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?