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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻6号

2008年05月発行

文献概要

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あとがき

著者: 天谷雅行

所属機関:

ページ範囲:P.430 - P.430

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 投稿規定の中で,掲載された論文の著作権を出版社に譲渡する書類を投稿の際に提出することが義務づけられている.現在の書式では,著者全員の署名を義務づけている.ところが,明らかに共著者によるものでない署名や,同一人物が全員分を署名したように見受けられるものや,なんと署名の代わりにゴム印を押してきたものまである.海外では,署名は本人のアイデンティティを確認するものとして重要である.日本では,印鑑がその役割を果たすことが多いが,本人による署名を求める書類も少しずつ増えてきている.一方で,共著者が複数の施設にまたがっていたり,すでに他の施設に異動していたり,全員の署名を集めること自体がかなりの労力を伴い,投稿の際に苦労している著者が少なくないのも事実である.一部の海外雑誌では,全員の署名を集める代わりに,共著者の意向を代表することを明記して,著者の代表者のみの署名で認めている.そこで,編集委員会でこれらの現状と問題点を話し合い,以後,共著者全員の署名を求めることをやめて,著者の代表者による署名でよいことにした.ここで,著者の代表者となるのは,誰が最も適切か.筆頭著者 (first author)か,責任著者(corresponding author)か,最終著者(senior author)か.責任著者とは,論文の投稿内容に責任を持ち,掲載後に内容に対する問い合わせがあった場合に責任を持って回答する著者である.実質的に論文作成を指導した著者となるであろう.「臨床皮膚科」では,筆頭著者あるいは責任著者による署名(必ず本人による署名であること)を求めることとした.

 利益相反に関する記述を求めて約1年になるが,混乱もなく定着してきているようである.今後もできるだけ現状に即したよりよい雑誌作りをめざしていきたい.何かご意見があれば,ぜひ編集部までご連絡ください.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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