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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻9号

2008年08月発行

文献概要

治療

緩和ケアにおけるMohs' chemosurgeryの応用

著者: 伊藤宗成1 堀夏樹2 五十嵐敦之1

所属機関: 1NTT東日本関東病院皮膚科 2NTT東日本関東病院緩和ケア

ページ範囲:P.668 - P.671

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要約 乳癌の転移性皮膚癌などの4例に対し,腫瘍からの出血抑制などを目的とした緩和ケアの一環として,Mohs' chemosurgeryを施行した.乳癌による転移性皮膚癌と局所皮膚浸潤の2例における持続出血に対しては,十分な止血効果を得ることができ,後者では腫瘍縮小効果もみられ,患者のquality of lifeの改善に大きく寄与できた.しかし,乳癌リンパ節転移の皮膚直接浸潤例では疼痛を生じ,喉頭癌局所再発例では感染を助長し,逆に滲出液の増強をみた.

参考文献

1) Mohs FE: Arch Surg42: 279, 1941
2) 重山昌人, 他:医薬ジャーナル41: 2289, 2005
3) 伊藤宗成, 他:臨皮60: 955, 2006
4) 北村昌紀, 他:Visual Dermatology6: 736, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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