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書評
―編:松村真司,箕輪良行―コミュニケーションスキル・トレーニング患者満足度の向上と効果的な診療のために
著者: 江口成美1
所属機関: 1日本医師会総合政策研究機構
ページ範囲:P.36 - P.36
文献購入ページに移動 日本でコミュニケーションスキル・トレーニングを医学教育に取り入れるようになったのは1990年以降である.それ以前に大学を卒業した医師の大部分は,コミュニケーションに関わる教育を受ける機会がなかった.本書はこうしたベテラン医師を対象に,患者とのコミュニケーションスキルの習得と実践について体系的な学習を可能とする,従来なかった手引書である.前半にコミュニケーションや患者満足度に関する解説があり,後半にスキルアップのための手法やトレーニングの内容,効果が説明されている.ベテラン医師が自身で学べると同時に,トレーニングコースの実践テキストとしても活用することができる.編著者らは,コミュニケーションスキル・トレーニングコース(CSTコース)の開発・運営に実際に携わる専門家で,編者のお一人の松村真司先生は,研究もこなしながら臨床の場で活躍されている先生である.
病気になれば誰しも不安で心細くなる.医療者と心の通う対話ができれば,患者は緊張や不安が和らぎ,診療を前向きに受けることができ,ひいては病気と積極的に向き合うことができる.一方,よいコミュニケーションは医師自身の達成感も向上させる.
病気になれば誰しも不安で心細くなる.医療者と心の通う対話ができれば,患者は緊張や不安が和らぎ,診療を前向きに受けることができ,ひいては病気と積極的に向き合うことができる.一方,よいコミュニケーションは医師自身の達成感も向上させる.
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