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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻11号

2009年10月発行

文献概要

症例報告

圧迫にて顎下腺導管開口部より自然排泄した唾石症の1例

著者: 岩阪浩志1 水野可魚1 岡本祐之1

所属機関: 1関西医科大学皮膚科

ページ範囲:P.834 - P.836

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要約 75歳,女性.数か月前から舌下部に硬い結節を自覚していたが,放置していた.初診の3日前から同部に疼痛が出現したため,近医を受診し,フロモックス®とロキソニン®を処方されたが,腫脹と疼痛が増悪してきた.当科受診時,舌下部右側に約5×15mm大の表面が平滑で弾性やや硬の疼痛を伴う粘膜下結節を認めた.摘出術を予定したが,当科受診の3日後に患者が指で結節部を圧迫したところ,最大径5×3mm大の硬固物が19個排出された.自然排出した物質を赤外線分光分析により成分分析を行ったところ,主成分はリン酸カルシウムの一種であるハイドロキシアパタイトと蛋白質であり,これまでに報告されている唾石の成分に矛盾しないものであった.

参考文献

1) 宮崎 正, 他: 口腔外科学第2版, 医歯薬出版, p420, 2000
2) 左坐春喜, 他: 日口腔外会誌 29: 1304, 1983
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12) 小牧完二, 他: 愛知学院大歯会誌 37: 363, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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