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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻11号

2009年10月発行

文献概要

症例報告

サイトケラチン7染色陽性であったmucinous carcinoma of the skinの1例

著者: 吉田益喜1 川原繁1 川田暁1

所属機関: 1近畿大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.853 - P.855

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要約 55歳,男性.2年前から左頰部に硬結が触れるのに気づいていたが放置していた.3か月前から急に増大したため,当科を受診した.生検の結果,mucinous carcinomaであった.皮膚原発か転移性か鑑別するためにCT,腹部エコー,上部消化管・大腸内視鏡を行うも内臓悪性腫瘍は認められなかった.また,免疫組織化学的にCK20陰性,CK7陽性であった.以上から,mucinous carcinoma of the skinと診断した.Mucinous carcinoma of the skinは消化管由来のmucinous carcinomaと鑑別が困難である.今回,CK20とCK7を用いて免疫組織学的に検討した1例を報告した.

参考文献

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7) 南辻泰志, 他: 皮膚臨床 39: 1735, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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