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症例報告
血小板減少を伴ったマムシ咬傷の1例
著者: 山田和哉1 松島陽一郎1
所属機関: 1佐野厚生総合病院皮膚科
ページ範囲:P.867 - P.869
文献購入ページに移動要約 81歳,男性.農作業をしていたところ,左第2指に咬傷を受けた.その後,左手から上腕まで急速に腫脹が拡大した.臨床所見および受傷時の経緯よりマムシ咬傷を疑い,入院のうえ,セファランチン投与と補液にて治療を開始した.抗毒素血清は,受診までに時間が経過していたことより投与を見合わせた.受傷4日後の検査で,血小板 5.9×104/μlと減少していた.凝固系検査ではDICの診断基準は満たさず,明らかな出血症状や塞栓症状もなかったため,経過観察とした.その後,血小板数は正常化し,腫脹も徐々に軽快した.
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