icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻12号

2009年11月発行

症例報告

パルスオキシメータによる小児の低温熱傷の3例

著者: 米田真理1 矢島智子1 菊池麻衣子1 大畑千佳1 牧一郎2

所属機関: 1市立池田病院皮膚科 2市立池田病院小児科

ページ範囲:P.892 - P.895

文献概要

要約 症例1:2歳8か月,女児.川崎病にて,左第1指にパルスオキシメータ(pulseoxymeter:PO)プローブを24時間装着後,プローブ交換時に,左第1指後爪郭に一部びらんを伴う暗赤色斑が認められた.症例2:1歳7か月,女児.肺炎にて,左第1指にPOプローブを24時間装着後,プローブ交換時に,左第1指の指腹に紅斑,指背に紅斑と水疱が認められた.症例3:7歳,男児.急性気管支炎にて,右第1趾にPOプローブを24時間装着後,プローブ交換時に,右第1趾全体の発赤と趾腹に水疱を認めた.3症例共通して,当院小児科に入院しており,POプローブはテープで強固に24時間装着されたままであった.POプローブ装着による圧迫,発光部の発熱の相乗作用により低温熱傷が生じたと考えた.

参考文献

1) 神代正臣, 他: 麻酔 41: 1991, 1992
2) 永井一成, 他: Clinical Engineering 9: 842, 1998
3) 鵜川貞二: 循環器専門医 11: 163, 2003
4) 山田幸生, 他: 医用電子と生体工学 31: 68, 1993
5) Moritz AR, et al: Am J Pathol 23: 695, 194

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら