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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻12号

2009年11月発行

文献概要

症例報告

手指潰瘍を契機に診断したcalciphylaxisの1例

著者: 山田和哉1 松島陽一郎1

所属機関: 1佐野厚生総合病院皮膚科

ページ範囲:P.949 - P.952

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要約 40歳,女性.2001年より,IgA腎症からの腎不全で透析を行っている.2007年11月頃より,右第3指に紅色皮疹と有痛性の潰瘍が出現した.右第3指は全体に蒼白で,冷感を伴い,末節は暗紅色で3か所に血痂を付す小潰瘍を認めた.検査上,二次性副甲状腺機能亢進症を合併しており,右手X線にて血管壁の著明な石灰化を認めた.腹部X線では,腹部大血管に石灰化の所見はみられなかった.以上の所見より,calciphylaxisと診断した.副甲状腺亜全摘術,抗血小板薬内服,外用処置などにより潰瘍は上皮化し,右手X線の石灰化所見も改善した.

参考文献

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8) Hafner J, et al: J Am Acad Dermatol 33: 954, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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