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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻4号

2009年04月発行

文献概要

症例報告

ゾニサミドによるtoxic epidermal necrolysisの1例―血漿交換療法と免疫グロブリン大量療法の考察

著者: 中山由美1 眞部恵子1 藤井一恭1 辻和英1 岩月啓氏1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.277 - P.281

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要約 54歳,女性.ゾニサミド(エクセグラン®)内服1週間後から発熱とともに全身に紅斑が出現した.ステロイドパルス療法を施行されたが無効であり,全身の紅斑・びらんが増悪し,粘膜症状も出現した.血漿交換療法と免疫グロブリン大量療法を行ったところ,瘢痕を残し,上皮化した.経過中にMRSA敗血症を合併した.本邦では過去10年にTENに対する免疫グロブリン大量療法の報告が13例あり,文献的考察を加えて報告する.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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