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症例報告
閉経後に生じたeruptive syringomaの1例
著者: 杉山亜希子1 森聖1
所属機関: 1名鉄病院皮膚科
ページ範囲:P.324 - P.326
文献購入ページに移動要約 66歳,女性.5年前より体幹,上肢に自覚症状のない粟粒大の茶褐色小丘疹が生じ,徐々に増加した.病理組織像にて,腫瘍巣が2層の上皮性細胞より構成された管腔状または索状構造を呈した汗管腫の所見を認めた.臨床所見より,眼瞼周囲とそれ以外にも,体幹,上肢に広範囲に多発していることから,汗管腫(syringoma)のなかでも稀なeruptive syringomaと診断した.文献上,汗管腫に有効であったとされるトラニラスト内服にて治療を継続中である.
参考文献
1) 松本京子, 他:皮膚臨床 44: 87,2002
2) Kaposi M: Lymphangioma Tuberosum Multiplex 3: 386, 1872
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