icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻4号

2009年04月発行

症例報告

Apocrine hidrocystomaの1例

著者: 佐川容子1 新谷洋一1 山本あい1 上尾礼子1 磯村巌1 森田明理1

所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科加齢・環境皮膚科学教室

ページ範囲:P.327 - P.330

文献概要

要約 61歳,男性.右上眼瞼に径12mm大の半球状・ドーム状に隆起した弾性軟,表面平滑な常色の皮下結節を認めた.自覚症状はない.病理組織学的に真皮内に囊腫様構造物が認められた.囊腫壁は1~数層の円柱状細胞からなり,管腔側の細胞の一部で断頭分泌の像を認めた.管腔側の細胞胞体内顆粒はPAS染色陽性であった.免疫組織化学染色では,EMA・GCDFP-15・リゾチームにて管腔側の分泌細胞陽性,SMAと34βE12にて基底側の筋上皮細胞陽性であった.以上の所見からapocrine hidrocystomaと診断した.

参考文献

1) Mehregan AH: Arch Dermatol 90: 274, 1964
2) 肥田野信, 溝口昌子:日皮会誌 78: 844, 1968
3) 鳥巣仁枝, 他:西日皮膚 62: 287, 2000
4) 伯野めぐみ, 他:臨皮 48: 1021, 1994
5) 大西誉光, 他:臨皮 50: 918, 1996
6) 津田毅彦, 他:臨皮 54: 61, 2000
7) 原田和俊, 他:皮膚臨床 49: 220, 2007
8) 鈴木高子, 他:皮膚の科学 5: 277, 2006
9) 植村 功, 他:皮膚臨床 46: 158, 2004
10) 古田淳一, 他:皮膚臨床 43: 460, 2001
11) 佐藤恵美, 他:臨皮 54: 648, 2000
12) 富永晃広, 他:皮膚臨床 41: 1161, 1999
13) 杉内利栄子, 他:皮膚臨床 40: 1407, 1998
14) 大草康弘, 他:臨皮 49: 1046, 1995
15) 市川 寛, 他:皮膚臨床 37: 1821, 1995
16) 今  淳, 他:皮膚臨床 37: 1818, 1995
17) 須藤晴美, 他:皮膚臨床 37: 1265, 1995
18) 兼古理恵, 他:日皮会誌 112: 969, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら