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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻5号

2009年04月発行

特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009

2. 皮膚疾患の病態

Critical colonizationとは

著者: 立花隆夫1

所属機関: 1滋賀医科大学皮膚科学講座

ページ範囲:P.42 - P.46

文献概要

要約 創部の微生物学的環境についての考え方は,これまでの無菌と有菌からcontamination,colonization,infectionというように有菌状態を連続的にとらえ,その増加した菌の創部への負担と生体側の抵抗力のバランスにより感染が生じるとするbacterial balanceの概念が主流となっている.それに伴い,日々の診療においては消毒より洗浄が重要視されるとともに,critical colonizationの徴候を見極めることが大切となる.そのためには創の注意深い観察が必要であり,そのことがひいては局所治療の適切な選択にもつながる.

参考文献

1) 立花隆夫, 宮地良樹:皮膚病診療25(増1): 31, 2003
2) 立花隆夫, 古川福実:MB Derma81: 212, 2003
3) 立花隆夫, 宮地良樹:Koa Hygiene Solution3: 6, 2003
4) 宮地良樹, 真田弘美(編):褥瘡局所治療ガイドライン. メディカルレビュー社, p241, 2007
5) 宮地良樹(編):WHAT'S NEW IN皮膚科学2006-2007. メディカルレビュー社, p154, 2006
6) 日本褥瘡学会(編):褥瘡の予防・管理ガイドライン. 照林社, 2009
7) 立花隆夫, 宮地良樹:日本臨牀65(増刊号3): 495, 2007
8) Schulz GS, et al: Wound Repair Regen11(Suppl 2): s6-s9, 2003
9) 森口隆彦, 他:褥瘡会誌4: 1, 2002
10) 真田弘美, 他:褥瘡会誌2: 32, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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