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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻5号

2009年04月発行

特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009

3. 新しい検査法と診断法

クオンティフェロン検査と皮膚結核

著者: 澁谷真貴子1 寺木祐一1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター皮膚科

ページ範囲:P.65 - P.68

文献概要

要約 クオンティフェロン(QuantiFERON ®-TB2G;QFT-2G)は結核菌抗原で末梢血リンパ球を刺激培養し,IFN-γ量を測定することにより,結核感染の有無を診断する新規検査法である.本検査で用いられる結核菌抗原(ESAT-6,CFP-10)はBCG接種や大部分の非結核性抗酸菌症の影響を受けないため,従来のツベルクリン反応(ツ反)に比べ,より正確な結核感染の有無の診断が可能である.皮膚結核や結核疹においても,ツ反に代わる有用な検査手段になりうる.また,今後皮膚科領域でも乾癬などに対する生物学的製剤による治療が普及するにつれて,QFT-2Gの必要性が高まるものと思われる.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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