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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻5号

2009年04月発行

特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009

3. 新しい検査法と診断法

ダーモスコピーで皮丘パターン(parallel ridge pattern)を示すが良性の病変

著者: 谷岡未樹1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科皮膚科学講座

ページ範囲:P.73 - P.76

文献概要

要約 ダーモスコピーは近年の皮膚科領域における検査の進歩の中で,患者に最大の福音をもたらしたといっても過言ではない.事実,ダーモスコピーは医療費抑制の叫ばれる社会情勢にあっても保険適用を獲得し,その評価は高まるばかりである.その最も有用な使用方法は掌蹠に生じた色素斑の鑑別であろう.2007年には掌蹠における色素斑の治療指針が論文発表されたが,そのアルゴリズムにはダーモスコピー所見が組み入れてある.今後は掌蹠における色素斑にダーモスコピーは欠かせない装置となっている.ダーモスコピー検査で最も重要な所見は皮丘パターンである.皮丘パターンを示した場合,悪性黒色腫の可能性が非常に高くなる.本稿では,皮丘パターンを呈しながらも例外的に良性の病変である場合を概説する.

参考文献

1) Saida T, et al: Clinics in Dermatol20: 279, 2002
2) Saida T, Koga H: Arch Dermatol143: 1423, 2007
3) Tanioka M, et al: Clin Exp Dermatol, in press
4) 山田玉静, 他:Skin Cancer21: 359, 2007
5) Egawa K, et al: Dermatology197: 268, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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