icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻5号

2009年04月発行

特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009

4. 皮膚疾患治療のポイント

円形脱毛症診療ガイドラインのポイント

著者: 荒瀬誠治1

所属機関: 1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部皮膚科学講座

ページ範囲:P.96 - P.99

文献概要

要約 円形脱毛症(alopecia areata:以下AA)は後天性脱毛症の中で最も頻度が高く,今までにも臨床分類,重症度分類などに基づき数多くの治療法が報告されてきた.しかし現在,EBM評価に立脚した治療法に基づく診療ガイドラインはなく,AAに悩む患者・その治療に悩む医療者の双方からも待ち望まれている.まもなく出来上がるであろうAA診療ガイドラインの基本は,「患者に精神的ダメージやQOL低下をもたらすAAは,あらゆる方法を用いて治療しなくてはならない皮膚疾患である」との考えに立脚している.取り上げたそれぞれの治療法(診療行為)推奨度の決定は,最終的には「AAの脱毛に悩む患者と,その治療に悩む皮膚科医のためになるかどうか」でなされた.本邦で保険上認められていない治療法も取り上げる結果となったが,そのような治療法の選択は皮膚科専門医の裁量のうちでなされるものであろう.

参考文献

1) MacDonald Hull SP, et al: Br J Dermatol149: 692, 2003
2) Olsen E, et al: J Am Acad Dermatol40: 242, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら