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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻5号

2009年04月発行

特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009

4. 皮膚疾患治療のポイント

ありふれた皮膚疾患に炭酸ガスレーザーを使いこなす

著者: 葛西健一郎1

所属機関: 1葛西形成外科

ページ範囲:P.117 - P.120

文献概要

要約 炭酸ガスレーザーは,生体組織内の水に吸収されることにより照射された組織を高温で蒸散する.周囲組織は熱凝固するため断面からの出血も少ない.この方法は,皮膚の表在性病変を直視下に確認しながら除去するのに有用である.器機も小型,軽量,比較的安価であるから,日常の皮膚科診療に取り入れると非常に便利である.ただし,治療組織は蒸散されてしまい,病理組織学的検査に出すことができないので,術前の正確な診断が必須である.また,取り残し,瘢痕化,色素沈着などの合併症を予防するためには,治療対象病変の立体的構築を理解して適切に蒸散すると同時に,患者に正しい術後創管理を励行させることが重要である.

参考文献

1) 葛西健一郎, 他:炭酸ガスレーザー治療入門. 文光堂, 2008
2) 山下理絵:美容医学でのアンチエイジング治療. 文光堂, p54, 2008
3) 葛西健一郎:いますぐできる外来皮膚外科・美容皮膚科のスキル. 中山書店, p2, 2006
4) 葛西健一郎:シミの治療. 文光堂, p60, 2006
5) 斎田俊明:Pepars24: 1, 2008
6) 葛西健一郎, 他:形成外科48: 1262, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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