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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻6号

2009年05月発行

文献概要

症例報告

Mohs' chemosurgeryを施行した頭部血管肉腫の1例

著者: 江川裕美1 涌田あすか1 石川牧子1 十一英子1

所属機関: 1京都医療センター皮膚科

ページ範囲:P.415 - P.418

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要約 90歳,男性.右側頭部の紫斑で当科を受診し,皮膚生検で血管肉腫と診断した.肺腺癌による癌性胸膜炎が進行し,生命予後は半年と告知されており,本人・家族とも積極的な治療は希望しなかった.初診5か月後より腫瘤から出血するようになり,呼吸不全が悪化して入院した.末期には腫瘤の増大により右頭部が重いと対症療法を求められたため,出血コントロールと腫瘤の縮小を目的としてMohs' chemosurgeryを試みた.Mohs' pasteを塗布し,翌日腫瘍組織の硬化した部分を切除するという一連の手技を連日行った.右側頭部の腫瘤は195gの減量に成功し,出血も改善した.しかし,その後,顔面に多発した小腫瘤にも試みたところ,腫瘤表面に亀裂を生じ,出血が持続した.Mohs' chemosurgeryの血管肉腫に対する姑息的局所治療としての有用性を検討した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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