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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻7号

2009年06月発行

文献概要

症例報告

子宮頸癌を合併した外陰部の好酸球性膿疱性毛囊炎の1例

著者: 赤木愛1 中島利栄子1 松島佐都子1 本田えり子1 戸田憲一1

所属機関: 1田附興風会医学研究所北野病院皮膚科

ページ範囲:P.469 - P.472

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要約 42歳,女性.外陰部に強い掻痒を伴った孤立散在性に多発する丘疹なし小結節を主訴に来院した.初診1年前より,ステロイド外用療法を行っていたが,これら皮疹は治療抵抗性だった.初診3か月前より子宮頸癌にて,放射線療法と化学療法が施行され,その頃より皮疹は増悪をきたした.丘疹よりの生検組織像では,毛包とその周囲のびまん性好酸球浸潤を認め,好酸球性膿疱性毛囊炎と診断し,インドメタシン50mg/日の全身投与にて皮疹は2週間後に著明に改善した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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