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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科63巻7号

2009年06月発行

治療

圧迫用イヤリングと落下防止テープによる耳垂ケロイドの治療

著者: 小川真希子1 磯田憲一1 袴田新1 水谷仁1

所属機関: 1三重大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.524 - P.528

文献概要

要約 20歳台,女性.初診の約2年前に左耳垂にピアス孔を開け,母指頭大のケロイドとなった.トラニラスト内服やトリアムシノロンアセトニド局所注射による保存的治療を施行したが効果なく,9か月目に切除術を施行した.術後2か月目で受診が途絶え,1年10か月後に豌豆大のケロイド再発にて再受診した.保存的治療を再開したが,さらにくるみ大にまで増大したため,4か月後に再切除術を施行した.再発予防の後療法としてイヤリング型の固定器による圧迫療法も開始した.イヤリングの落下紛失を防ぐために,自ら工夫したイヤリング落下防止テープ(特許取得)を適宜併用した.これにより落下紛失することなく治療が継続でき,術後14か月目において再発はない.

参考文献

1) 石川亜紀子: 皮病診療 24: 324, 2002
2) 山本光宏: 皮病診療 24: 318, 2002
3) 吉田益喜: 形成外科 46: 76, 2003
4) 吉田益喜: 皮膚臨床 43: 711, 2001
5) 榎本仁司: 耳展 45: 362, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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