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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科64巻1号

2010年01月発行

文献概要

治療

大臀筋を付着させた双葉皮弁により再建した褥瘡の1例

著者: 一宮誠1 安倍吉郎1 武藤正彦1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.86 - P.88

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要約 78歳,女性.両腸骨稜部の褥瘡にて大臀筋弁および穿通枝皮弁での再建歴あり.今回,同部に褥瘡を再発.右側はデブリードマン施行,一次縫縮したが,左側はデブリードマンをしたところ,死腔を生じた.前回の手術歴のため,上臀動脈を含んだ大臀筋皮弁を用いた再建はできなかったため,残存した大臀筋を皮弁に付着させた筋皮弁にて再建した.自験例では,大臀筋皮弁の筋体は,上臀動脈によっては栄養されず,皮膚からの血行によって栄養されるのが特徴である.

参考文献

1) 稲川喜一, 他: 形成外科 46: 555, 2003
2) 光嶋 勲, 他: 形成外科 41: 925, 1998
3) 三鍋俊春: 形成外科 41: 1103, 1998
4) Mueller JE, et al: Arch Orthop Trauma Surg 121: 350, 2001
5) Chen SL, et al: Ann Plast Surg 54: 44, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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