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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科64巻10号

2010年09月発行

文献概要

症例報告

頸部右側に生じた軟骨母斑の1例

著者: 櫻井英一1 前田文彦1 高橋和宏1 赤坂俊英1

所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.775 - P.778

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要約 4歳,男児.出生時より頸部右側に常色結節がみられた.病理組織学的に,軟骨細胞と間質よりなる腫瘍塊を認めた.腫瘍塊は,Elastica-van Gieson染色にて軟骨成分に加えて豊富な弾性線維を認め,軟骨母斑と診断した.MRI検査において軟骨組織に一致した部位が低信号を呈し,その周囲の脂肪組織を反映した部位は高信号で描出された.MRIなどの画像検査は,鑑別やその病変の深さを知るうえで有用である.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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