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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科64巻11号

2010年10月発行

文献概要

症例報告

成人型肥満細胞症の1例

著者: 秋好茜1 木村佳史1 陳科榮2

所属機関: 1北里大学北里研究所病院皮膚科 2東京都済生会中央病院皮膚科

ページ範囲:P.871 - P.874

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要約 47歳,男性.軀幹,四肢に多数散在する小褐色斑を主訴に受診した.Darier徴候陽性.皮膚生検にて,真皮浅層にトルイジンブルー染色に異染性を示す肥満細胞の浸潤を認め,肥満細胞症と診断した.諸検査にて皮膚以外の病変を認めず,現時点では無症候性皮膚肥満細胞症と考えている.しかし,血中トリプターゼ値の上昇を認め,文献的に,自験例が全身性肥満細胞症に移行しうる可能性が考えられた.今後,骨髄をはじめとした諸臓器への肥満細胞の浸潤の有無について,定期的に検索する必要がある.なお,皮疹部皮膚組織よりc-kit遺伝子の突然変異は検出されなかった.

参考文献

1) Claudia B, et al:J Invest Dermatol 111:1227, 1998
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6) Metcalfe DD:Trans Am Clin Climatol Assoc 116:185, 2005
7) Valent P, et al:Leuk Lymphoma 46:35, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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