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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科64巻11号

2010年10月発行

文献概要

症例報告

鼻翼基部に生じ,診断に難渋した外歯瘻の1例

著者: 﨑元和子1 朝倉麻紀子1 小島正裕1 三浦宏之1

所属機関: 1近畿中央病院皮膚科

ページ範囲:P.883 - P.886

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要約 57歳,男性.約2年前に左鼻腔内の腫脹を自覚し,耳鼻科で切開排膿され略治していた.同時期に出現していた左鼻翼左側の結節が次第に増大した.初診時,左鼻翼左側に紅色結節があり,病理組織では炎症性肉芽腫性変化を認めた.約1か月後に同部位に結節が再発し,全摘出術を試みたところ腫瘤から上顎方向に伸びる索状物が認められた.歯科領域の病変を検索し,上顎歯の根尖病巣を認めたため外歯瘻と診断した.このように,好発部位を外れて生じた外歯瘻は診断に難渋することが多く,顔面の腫瘍の鑑別疾患として重要であると考えられた.

参考文献

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9) 周 振英,他:日口外誌 27:1823, 1981

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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