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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科64巻11号

2010年10月発行

文献概要

連載 Clinical Exercise・38

Q考えられる疾患は何か?

著者: 原田和俊1 島田眞路1

所属機関: 1山梨大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.819 - P.820

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症例

患 者:18歳,女性

主 訴:右手から前腕の腫脹,硬化

家族歴・既往歴:特記すべきことなし.

現病歴:長時間の試験勉強の後,右第4指の指腹が腫脹しはじめた.腫張はほかの指にも拡大し,右手のMP関節の屈曲障害も出現するようになった.近医にて理学療法を行ったが症状は徐々に悪化し,手関節の可動制限,前腕の硬化も出現してきたため,当科を受診した.

現 症:右前腕から手背にかけて,皮膚は板状に硬化,腫脹していた.皮膚は浮腫状で光沢を帯び,色調はやや紫紅色調であった(図1).手指の末端部の硬化はなく,Raynaud現象も認められなかった.以上の所見は右上肢のみに限局し左上肢,下肢,軀幹の皮膚は正常であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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