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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科64巻12号

2010年11月発行

文献概要

症例報告

関節リウマチ患者に生じたintravascular histiocytosis―リンパ浮腫が先行したと考えられた1例

著者: 神山由佳1 菅原伸幸1 永井弥生1 石川治1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学

ページ範囲:P.943 - P.946

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要約 47歳,女性.2年前より関節リウマチ(RA)にて加療中である.初診の約1年前より右前腕の腫脹,疼痛が出現した.初診時,右前腕中枢側2/3が全体に腫脹し,尺側寄りに手拳大の範囲に境界不明瞭な皮下硬結を触知した.皮下硬結部の病理組織像では真皮下層から脂肪小葉間の線維化があり,真皮下層の脈管内に大型で類円形の核,好酸性の細胞質を持つ細胞がシート状に集積していた.脈管はCD31陽性,あるいはD2-40陽性細胞の両者からなる管腔が混在し,脈管内の細胞はCD68陽性であった.これらの所見より,RAに合併したintravascular histiocytosisと診断した.真皮から皮下の線維化が著明な所見より,RAに伴うリンパ浮腫に続発した可能性を考えた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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