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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科64巻2号

2010年02月発行

症例報告

長期間を経過し広範囲に及んだクロモミコーシスの1例

著者: 高野藍子1 日野頼真1 佐藤一郎1 堀内義仁1 池澤善郎2

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構災害医療センター皮膚科 2横浜市立大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.169 - P.172

文献概要

要約 82歳,女性.約50年前より,左前腕に自覚症状のない,痂皮を伴う紅斑が出現し徐々に拡大.冬季に増悪し夏季に若干改善する傾向が認められた.皮膚生検では真皮内にsclerotic cellを多数認めた.痂皮の培養よりFonsecaea pedrosoiが同定され,クロモミコーシスと診断した.使い捨てカイロを使った温熱療法および抗真菌薬内服で軽快したが,冬季になると増悪傾向を示し,治癒には至っていない.

参考文献

1) Fukushiro R: Int J Dermatol 22: 221, 1983
2) 山口英世: 真菌症診断のための検査ガイド, 栄研化学, p178, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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