icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科64巻4号

2010年04月発行

文献概要

症例報告

シクロスポリンが有効であった肉芽腫性口唇炎の1例

著者: 森本圭介1 長島千佳1 浅田秀夫1

所属機関: 1奈良県立医科大学皮膚科

ページ範囲:P.283 - P.285

文献購入ページに移動
要約 57歳,男性.2006年冬頃より突然の下口唇の腫脹と軽快を繰り返していたが,放置していた.しかし,2007年夏頃より上口唇にも腫脹が出現するようになり,当科を受診した.肉芽腫性口唇炎と診断し,プレドニゾロン(PSL)15mg/日内服にて軽快したが,減量に伴い増悪するため,シクロスポリン3mg/kg/日(ネオーラル®200mg)を併用した.投与開始1週間後より改善を認め,投与開始4週目よりPSLの減量を行った.現在,シクロスポリンのみ内服しているが,再燃なく経過している.

参考文献

1) Miescher G: Dermatologica 91: 57, 1945
2) 遠藤雪恵, 石川 治: MB Derma 108: 45, 2005
3) 西山茂夫: 皮膚臨床 11: 784, 1969
4) 水戸部知代, 他: 臨皮 52: 297, 1998
5) Sciubba JJ, et al: J Oral Pathol Med 32: 576, 2003
6) Ost L: Transplantation 44: 533, 1987

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?