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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科64巻4号

2010年04月発行

文献概要

症例報告

メトトレキサート投与中の関節リウマチ患者の下腿に出現したB細胞リンパ腫の1例

著者: 糟谷啓1 西尾大介2 松下佳代1

所属機関: 1県西部浜松医療センター皮膚科 2スズキ(株)湖西工場

ページ範囲:P.319 - P.322

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要約 77歳,女性.関節リウマチ(RA)の治療でメトトレキサートを投与中,右下腿部に紅斑,熱感,および皮膚潰瘍が出現したため,当科を受診した.蜂窩織炎あるいはリウマチ性血管炎を疑って,セフジニルあるいはプレドニゾロン(PSL)5~15mg/日の内服とクロベタゾール軟膏外用により加療したが,紅斑は硬く隆起し,局面を形成した.病理組織像では,真皮の血管周囲に核異型性を有する大型細胞が浸潤していた.異型細胞は,CD20,CD79aが陽性,CD3,CD4,CD8が陰性で,B細胞リンパ腫と診断した.表在リンパ節の腫大はなかった.B細胞リンパ腫の診断の直後,急性間質性肺炎を発症し,メチルプレドニゾロンパルス療法と水溶性PSL30~40mg/日,および抗生剤の点滴で加療した.下腿の局面は消退したが,初診から2か月後に呼吸不全にて永眠した.

参考文献

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7) Weyand CM, et al: Arthritis Rheum 54: 685, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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