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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科64巻4号

2010年04月発行

文献概要

症例報告

抜歯が誘因となった皮膚放線菌症の1例

著者: 春山興右1 高山かおる1 佐藤貴浩1 横関博雄1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院皮膚科

ページ範囲:P.347 - P.349

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要約 19歳,女性.右下智歯の抜歯5か月後から右下顎部に紅色結節が出現し,徐々に増大した.抜歯11か月後に当科を受診した.初診時右下顎部に径25mm大の鮮紅色結節を認め,中央皮下に波動を触れた.炎症性粉瘤を疑い生検を試みたところ,灰白色の膿汁が排出.病理組織にて好塩基性の塊状物質を認め,放線菌の菌塊と考えられた.以上のことから,抜歯が誘因となった皮膚放線菌症と診断した.

参考文献

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7) 中川知子, 他: 臨皮 37: 637, 1983

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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