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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科64巻5号

2010年04月発行

特集 最近のトピックス2010 Clinical Dermatology 2010

4. 皮膚疾患治療のポイント

慢性腎臓病患者に対する抗ヘルペスウイルス薬治療

著者: 浅田秀夫1

所属機関: 1奈良県立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.141 - P.145

文献概要

要約 抗ヘルペスウイルス薬は腎排泄性の薬剤であることから,慢性腎臓病(CKD)患者に投与すると,腎からの排泄遅延の結果,精神神経症状やCKDの急性増悪などの副作用が起こりやすい.近年,吸収効率を高めた経口抗ヘルペスウイルス薬が普及するにつれ,これらの薬剤による脳症や腎障害の報告が増加してきている.このため,CKD患者に対して抗ヘルペスウイルス薬を使用する際のポイントとして,①腎機能を正しく評価し,腎機能低下に応じて薬剤の投与量を減量する,②疼痛コントロールには,アセトアミノフェンを使用し,他の鎮痛薬はできる限り避ける,③十分な水分補給により脱水を予防する,④脳症,腎障害の発生を早めに察知して,補液や血液透析などの適切な処置を速やかに行う,などに留意する必要がある.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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