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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科64巻7号

2010年06月発行

文献概要

症例報告

Sea-urchin granulomaの1例

著者: 泉健太郎1 有田賢1 長谷部育恵1 秋山真志1 清水宏1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.477 - P.480

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要約 51歳,男性.初診の約30年前から水産試験場に勤務し,以後ウニの棘で受傷することを繰り返していた.5~6年前から手背に発赤を伴う皮疹が出現し,時間経過とともに結節状に変化してきた.初診時,両側手背・手掌・手指・膝に3~20mm大,弾性硬で中心に角化・臍窩を伴う丘疹,結節を認めた.病理組織学的には類上皮細胞の浸潤を伴う肉芽腫であり,tuberculoid typeおよびsuppurative typeを呈していた.以上から,sea-urchin granulomaと診断した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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