症例
患 者:32歳,女性
主 訴:腰部と両大腿の硬化性局面
既往歴:有機溶剤の曝露や豊胸術の既往なし.
家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:初診の1年前より移動性の関節痛が出現した.半年前より腰部,続いて両大腿に自覚症状のない皮疹が出現し,拡大してきたため来院した.
現 症:腰部に手掌大の硬化性局面があり,表面に光沢と色素沈着が伴っていた(図1).両大腿,腹部に軽度硬化を伴う,鶏卵大までの境界不明瞭な紫紅色斑が多発散在していた(図2).両手指の関節痛はあるが変形,硬化はない.Raynaud症状,舌小帯の短縮,口渇,眼の異物感などはない.
雑誌目次
臨床皮膚科65巻1号
2011年01月発行
雑誌目次
連載 Clinical Exercise・41
Q考えられる疾患は何か?
著者: 納さつき
ページ範囲:P.5 - P.6
症例報告
水疱形成に乏しい妊娠性疱疹の1例
著者: 花輪書絵 , 安藤典子 , 原田和俊 , 川村龍吉 , 柴垣直孝 , 島田眞路
ページ範囲:P.8 - P.11
要約 34歳,女性.第2子妊娠31週目より四肢に掻痒を伴う紅斑が出現した.ステロイド外用にても増悪し,妊娠35週目の当院初診時,両大腿から下腿に広がる浮腫性紅斑局面となった.左大腿内側に小指頭大の緊満性水疱を2か所伴っていた.臨床的にpruritic urticarial papules and plaques of pregnancyもしくは妊娠性疱疹が疑われた.病理組織は表皮下水疱であった.蛍光抗体直接法でC3が基底膜部に線状に沈着し,蛍光抗体間接法では表皮基底膜部にIgGが陽性であった.1M食塩水剥離ヒト皮膚を用いた蛍光抗体間接法ではIgGが表皮側に沈着していた.ELISA法では抗BP 180抗体が陽性であった.これらの検査所見より妊娠性疱疹と診断し,プレドニゾロン20mg/日の内服により皮疹と掻痒は改善した.女児1人を40週で正常分娩し,児に皮疹は認められなかった.
インドメタシン外用が奏効した好酸球性膿疱性毛包炎の1例
著者: 梁川志保 , 前田文彦 , 赤坂俊英 , 前田正彦
ページ範囲:P.13 - P.16
要約 31歳,女性.当院初診約1か月半前より,右こめかみ部および左頰部に紅色皮疹を認めた.臨床像と組織所見から好酸球性膿疱性毛包炎と診断し,インドメタシン外用のみで治療した.外用開始後17日目には皮疹はほぼ消退し,31日目には寛解した.副作用が少ないインドメタシン外用治療は,本邦に多い古典型の好酸球性膿疱性毛包炎の治療にまず試みる治療と考えた.
強直性脊椎炎様症状と多関節炎を呈した関節症性乾癬の1例
著者: 安田文世 , 塩田剛章 , 森布衣子 , 木花いづみ
ページ範囲:P.17 - P.21
要約 71歳,男性.2001年より変形性脊椎症の既往がある.同年より尋常性乾癬を発症.光線療法,エトレチナート内服をしたが抵抗性で,2008年からは他院で外用療法のみを行っていた.2009年6月末から右手関節部の疼痛が出現した.当科再初診時,右手関節部を中心に手背から前腕に熱感を伴うびまん性の紅斑と腫脹を認めた.特に指関節に腫脹が強く,鱗屑を伴う紅斑が著明だった.このほか,腰部,肩などの疼痛,可動制限があった.腰部X線上bamboo spine様変化を呈し,骨シンチグラフィでは可動制限部位に一致して集積の亢進を認めた.メトトレキサートの単独投与は無効で,シクロスポリン,ステロイドを加えて皮膚,関節症状ともに軽快した.腰痛などの症状は,関節症性乾癬の症状として認識されずに長期間放置されてしまうことが多い.関節症性乾癬は関節破壊に至る前に早期診断,治療を要し,その治療は関節,皮膚症状の両視点から総合的に行うべきと考える.
四肢に散在する局面型皮膚サルコイドが契機となって診断に至ったサルコイドーシスの1例
著者: 藤井弓子 , 松村由美 , 宮地良樹
ページ範囲:P.22 - P.25
要約 39歳,男性.7年来四肢を中心とした紅斑に対して他院で皮膚生検を受けずに扁平苔癬と診断されステロイド外用にて治療を受けていたが,自己判断で中止することを繰り返していた.患者によるとステロイド外用は無効であり,次第に皮疹は増加傾向にあるとのことであった.初診時には,褐色でやや表皮が萎縮傾向にあり陥凹した瘢痕局面と思われる皮疹が主に下肢に散在していた.皮膚生検では,非乾酪性類上皮細胞肉芽腫の所見を得,さらに胸部CTで両側肺門リンパ節腫大,ツベルクリン反応陰性と判明し,サルコイドーシスと診断した.血清アンギオテンシン変換酵素値,血清カルシウム値は正常で,心電図異常,眼症状はなかった.皮膚症状に対してトラニラスト内服を開始し,以後10か月間で,皮疹の新生を認めない.
側頭動脈炎を合併したannular elastolytic giant cell granuloma(AEGCG)の1例
著者: 星野洋良 , 田中京子 , 稲積豊子 , 太田晃一 , 陳科榮
ページ範囲:P.26 - P.30
要約 73歳,男性.約1か月前より,目の見えづらさとともに前胸部・後頸部・背部に掻痒を伴わない環状紅斑が出現した.皮膚生検上,真皮浅層から中層にかけて著明な多核巨細胞性肉芽腫の像がみられ,断裂した弾性線維を多核巨細胞が貪食する所見が認められたことから,annular elastolytic giant cell granuloma(AEGCG)と診断した.その後,脳梗塞のため入院した際に,側頭動脈の索状硬結を認め,側頭動脈生検を施行した.血管壁の炎症性細胞浸潤,内膜の肉芽組織形成による著明な内腔狭窄および再疎通像,内弾性板の変性・消失と,それを貪食する多核巨細胞などの側頭動脈炎(temporal arteritis:TA)に一致した組織所見が確認された.AEGCGとTAの合併はきわめて稀であるが,その組織学的特徴は共通しており,いずれも光線により変性した弾性線維に対する細胞性自己免疫として,一元的に説明できると考えられた.
Nuchal type fibromaの1例
著者: 齋藤京 , 田村梨沙 , 吉田和恵 , 石河晃
ページ範囲:P.31 - P.34
要約 49歳,男性.半年前,自覚症状のない後頸部の皮下結節に気付いた.初診時,後頸部正中に3cm大の類円形に触れる弾力のない可動性やや不良の硬結を認めた.病理組織学的には真皮から皮下脂肪織深層にかけての膠原線維の増生を主体とした腫瘍であり,細胞成分は紡錘形細胞を膠原線維間にまばらに認めるのみであった.また,腫瘍は脂肪組織や細い神経を線維間に取り囲む像を伴っていた.特殊染色では紡錘形細胞はCD 34陽性,SMA陰性であった.以上よりnuchal type fibromaと診断した.本症は稀な腫瘍で,糖尿病に合併しやすいとされるが,本症例も無治療の糖尿病が発見され典型例と考えた.病理組織学的に本症はデスモイド腫瘍やGardner症候群関連線維腫と類似し,時に鑑別が困難である.一般に予後良好な疾患であるが局所再発の報告もあり,術後も経過観察が必要である.
多発型若年性黄色肉芽腫の1例
著者: 大澤学 , 植田郁子 , 岡本祐之
ページ範囲:P.35 - P.37
要約 11か月,女児.生後1か月時に左側頭部に黄色丘疹が出現した.生後5か月から全身に同様の性状の数mm大の黄色丘疹が多発したため,紹介受診となった.皮膚生検組織でTouton型巨細胞や泡沫細胞の集簇を認めた.臨床および病理組織学的所見から多発型若年性黄色肉芽腫と診断した.眼科的検索や頭腹部超音波検査で明らかな合併症はなかったため経過観察中である.今回,多発型若年性黄色肉芽腫の1例を経験したので若干の文献的考察を交えて報告する.
単発性乳暈部平滑筋腫の1例―免疫組織学的特徴について
著者: 安田文世 , 舩越建 , 吉田理恵 , 亀山香織 , 石河晃
ページ範囲:P.39 - P.42
要約 81歳,男性.約3年前より右乳暈部にかゆみを伴う9mm大の茶褐色の丘疹を自覚し来院した.局麻下に切除した病理標本では,真皮内に好酸性の細胞質を有する紡錘形細胞が束状に増殖していた.これらは免疫組織化学染色にてα-SMA,デスミンが陽性であり,乳暈部に生じた単発性の皮膚平滑筋腫と診断した.エストロゲンレセプター(ER),プロゲステロンレセプター(PgR)発現も陽性を示したため,平滑筋腫の亜分類を考察すべく,当施設で過去に経験した平滑筋腫3例と正常立毛筋1件,正常乳頭3件,正常陰囊肉様膜1件を検証した.その結果,正常乳管周囲の平滑筋においてER,PgRの発現がみられたが,他の平滑筋腫,立毛筋,陰囊肉様膜は陰性であった.乳暈部の平滑筋腫は成書では陰部平滑筋腫として分類されているが,発生部位,起源,治療法の観点から,これとは異なる独立した亜型として分類すべきであると考えた.
子宮頸癌の多発性皮膚転移の1例
著者: 森志朋 , 赤坂俊英 , 本田達也 , 竹内聡
ページ範囲:P.43 - P.46
要約 51歳,女性.約10年前,子宮頸部の細胞診・組織診にて異型上皮を指摘された.以降,定期検診を受けていたが,2008年8月に,浸潤性子宮頸癌と診断された.放射線療法と化学療法を受けていたが,当科初診の約1か月前より,頭部,腹部,鼠径部,大腿部に皮下結節が多発し,当科に紹介され,受診した.皮下結節の病理組織検査で,子宮頸癌の皮膚転移と診断した.子宮頸癌の皮膚転移は,一般に,外陰部や前腹壁などの近傍部位に生じることが多く,遠隔部位に汎発した例は少ない.しかし,ひとたび遠隔皮膚へ転移を起こした場合の予後は極めて不良であることが示唆された.
Primary mucinous carcinoma of the skinの1例
著者: 福田俊平 , 桃崎直也 , 森敏恵 , 濱田尚宏 , 辛島正志 , 安元慎一郎 , 橋本隆
ページ範囲:P.47 - P.51
要約 54歳,女性.左側頭部に緩徐に増大するドーム状に隆起した,表面平滑な常色の腫瘤を主訴に受診した.病理組織学的所見では,真皮から皮下組織にかけて線維性隔壁による多房構造を示し,内部に貯留する粘液物質を背景に,腫瘍細胞が島状に浮かぶような像を呈していた.免疫組織化学染色で腫瘍細胞はCK 7陽性,CK 20陰性,GCDFP-15陽性であり,粘液はその染色パターンからシアロムチンであることが考えられた.全身精査にてmetastatic mucinous carcinomaは否定的であり,primary mucinous carcinoma of the skinと診断し,拡大切除術を施行した.術後1年9か月経過して局所再発を認めたため,追加切除を行った.本症例では,腫瘍細胞の免疫組織化学染色と,粘液の組織化学的染色を施行し,染色パターンの検討を行い,消化管由来のmetastatic mucinous carcinomaとの鑑別に有用であった.
皮下脂肪織に限局した滑膜肉腫の1例
著者: 中村善雄 , 吉田和恵 , 布袋祐子
ページ範囲:P.52 - P.56
要約 83歳,女性.2か月ほど前より右大腿外側に径3.8×1.8cm,境界明瞭な弾性やや硬の皮下腫瘤が出現した.組織では皮下脂肪織内に比較的境界明瞭な腫瘍を認め,一部では出血・壊死を伴った.腫瘍は円形の細胞が管腔様構造あるいは裂隙を形成する上皮様構造を示す部分と,紡錘形細胞が密に増生し線維肉腫様の像を示す二相性増殖を認めた.一部に粘液変性と多数の核異型,分裂像があり,組織学的に二相性の滑膜肉腫と診断した.滑膜肉腫は大関節部にみられる肉腫であるが,皮下脂肪織内に限局した症例はきわめて稀である.
異型線維黄色腫の1例
著者: 飯田剛士 , 今泉牧子 , 宇野裕和 , 中田土起丈 , 秋山正基 , 飯島正文 , 門松香一 , 保阪善昭 , 友寄貴子
ページ範囲:P.57 - P.60
要約 46歳,女性.7か月前より左下腿屈側に結節が出現し,初診時には約3cm大で表面に潮紅を伴う扁平隆起性の皮内~皮下の結節になった.病理組織学的に真皮下層から皮下組織に至る境界明瞭な腫瘍塊を認めた.腫瘍細胞は異型性に富む線維芽細胞様細胞,組織球様細胞で,泡沫細胞,巨細胞も混じていた.免疫組織学的にはCD 10,CD 68,CD 99,CD 117が陽性であった.以上より異型線維黄色腫(atypical fibroxanthoma:AFX)と診断した.拡大切除後の7か月間に再発・転移を認めていない.AFXは悪性線維性組織球腫(malignant fibrous histiocytoma:MFH)との鑑別が問題になることが多いが,自験例では診断においてCD 10,CD 99の免疫組織化学染色が診断に有用であった.
紅斑を主訴に受診した急性型成人T細胞白血病/リンパ腫の1例
著者: 岩渕千雅子 , 中村元泰 , 荻原護久 , 大橋則夫 , 関東裕美 , 石河晃 , 伊藤正俊
ページ範囲:P.61 - P.65
要約 60歳,男性,北海道,日高出身.3か月前より背部と前胸部にかゆみを伴った紅斑が出現した.近医で加療を受けたが,紅斑が多発,拡大し受診した.受診時,体幹,四肢に浸潤を触れる紅斑が多発し,薬疹を考えた.しかし,末梢血で花弁状の核を有する異型リンパ球の増加を認め,抗HTLV-I抗体陽性より成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)の特異疹と診断した.皮膚病理組織でCD4陽性の異型リンパ球浸潤とHTLV-IプロウイルスDNAの組込みを認め,急性型ATLLと確定診断した.骨髄と脳脊髄液にも異型リンパ球の浸潤を認め,多剤併用化学療法を開始し,皮疹の改善とともに異型リンパ球数の減少を認めた.ATLLは多彩な皮膚症状を生じる.薬疹やウイルス感染症を思わせる中毒疹様の皮疹との鑑別に,ATLLも考慮する必要がある.
体表リンパ流分布に沿い広範囲に皮疹が分布した習慣性丹毒の1例
著者: 志賀建夫 , 岸本英樹 , 青木奈津子 , 樽谷勝仁 , 佐野栄紀
ページ範囲:P.67 - P.71
要約 56歳,女性.両側腋窩リンパ節に転移をきたした進行期乳癌(stage Ⅳ)のため当院外科にて手術,放射線療法,化学療法を受けていた.初診の3日前より38℃台の発熱とともに,右上肢に発赤が出現したため,当院外科を受診した.セフジニルカプセル(セフゾン®)内服により解熱したものの,体幹の広い範囲に紅斑が出現してきたため当科を紹介された.右上肢に小水疱,小膿疱をのせる発赤,腫脹がみられ,体幹の広い範囲に不整形の紅斑を認めた.約3週間クリンダマイシンリン酸エステル(ダラシン®)の点滴投与とスルタミシリントシル酸塩水和物(ユナシン®)内服治療を行い,皮疹は完全に消退したが1か月後に敗血症を伴い再燃した.習慣性丹毒と診断し抗生剤長期投与を継続している.自験例の特異な臨床像は両側腋窩リンパ節転移によるリンパ流うっ滞のためと考えた.
猫からの感染が考えられた
著者: 佐藤之恵 , 西本和代 , 大内結 , 深澤奈都子 , 鈴木亜紀子 , 吉田哲也 , 佐藤友隆
ページ範囲:P.73 - P.76
要約 44歳,女性.初診の2週間前より鼻部,頸部,両前腕に掻痒を伴う落屑性紅斑が出現し,受診した.猫11匹を飼育しており,うち2匹に脱毛斑があった.患者鱗屑からのKOH直接鏡検では多数の真菌要素を認めた.また,患者鱗屑と猫2匹のヘアブラシ法による真菌培養で糸状菌が分離された.分離菌を形態学的所見と分離菌のリボゾームRNA遺伝子(rDNA)のITS(internal transcribed spacer)領域塩基配列結果と合わせて
治療
少量シクロスポリンA内服が石灰沈着に対して有効であった小児皮膚筋炎の1例
著者: 石黒恵美子 , 濱崎洋一郎 , 簱持淳 , 山﨑雙次 , 平尾準一
ページ範囲:P.77 - P.82
要約 11歳,女児.2000年1月顔面と四肢に紅斑,筋痛,関節痛が出現した.近医で筋原性酵素の上昇,筋生検等より皮膚筋炎と診断され,プレドニゾロン(40mg/日)内服,ステロイドパルスなどの治療により症状は改善した.2003年11月右肘痛が出現し,単純X線で肘関節周囲の皮下および筋膜に沿って石灰が沈着していた.当科初診時,顔面,後頸部,上肢伸側,大腿伸側に萎縮性紅斑,手指にGottron丘疹を認めた.石灰沈着の治療目的で,2005年9月より塩酸ジルチアゼムを内服したが,石灰沈着は不変であった.2006年5月よりシクロスポリンA(CyA)50mg/日の内服を開始したところ,内服後約半年から石灰沈着は徐々に縮小,消退した.CyAは,皮膚筋炎の活動性が遷延化した症例の石灰沈着に対して有効と考えられた.
臨床統計
アトピー性皮膚炎患者における前向きアンケート調査(第2報)
著者: 古江増隆 , 川島眞 , 古川福実 , 飯塚一 , 伊藤雅章 , 中川秀己 , 塩原哲夫 , 島田眞路 , 瀧川雅浩 , 竹原和彦 , 宮地良樹 , 片山一朗 , 岩月啓氏 , 橋本公二
ページ範囲:P.83 - P.92
要約 アトピー性皮膚炎(AD)患者を対象とした前向きアンケート調査を2006年10月から3年間実施した.3か月ごとの平均通院回数,生活全般に対する満足度,症状に対する悩み度は有意な季節間変動がなかったが,睡眠時間に対する充足度は,春が秋や冬と比較して有意に低かった.約16%の患者は通院しない期間が1年以上あり,それらの患者の生活に対する満足度が比較的高く,症状に対する悩み度も低下していることから,調査期間中にある程度の寛解を得ていると考えられた.寛解期があると判断される群36例と,寛解期がない群140例での単変量ロジスティック回帰分析では,30歳以上でのADの寛解率は有意に低下していた.アンケート実施期間中に346例中6例(1.7%)が白内障を発症し,調査終了時点での白内障既往歴は16例(5.6%,白内障について回答した285例中)であった.白内障の発現割合は,Log-rank検定において対照群よりAD患者群で有意に高かった.
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欧文目次 フリーアクセス
ページ範囲:P.3 - P.3
文献紹介 JAK3の阻害がCD18突然変異PL/Jマウスの乾癬様皮膚炎症を著明に弱める フリーアクセス
著者: 星野洋良
ページ範囲:P.51 - P.51
ヤヌスキナーゼファミリーの一種であるJAK3は,主に造血系細胞に発現しており,IL-2,IL-4,IL-7,IL-9,IL-15,IL-21を含むサイトカインレセプターのサブファミリーの共通γ鎖に特異的に結合する.従来の研究では,切歯動物モデルにおいて,このチロシンキナーゼはT細胞の機能を媒介するのに重要な役割を担い,JAK3の阻害は移植片拒絶を避け,関節炎を改善することが示されている.しかしながら,乾癬のような皮膚の免疫反応の進展におけるJAK3の機能は確定されていなかった.CD18ミュータントPL/Jマウスは生来T細胞依存性の乾癬様皮膚病を呈しており,ヒトの乾癬とも類似点を持つ.この研究においては,JAK3の分子標的薬であるR348を用いてこの乾癬モデルマウスを取り扱い,6週間で著明な皮膚病変の減少を見た.また,組織学的分析により,無投与コントロール群に比べR348治療群では,表皮・真皮における重症度スコアが大きく減ったことが明らかになった.これはR348によるCD4+,CD8+T細胞の減少,さらに特に活性化されたT細胞の抑制によるものと考えられた.加えて,全身レベルでのTh17関連サイトカイン(IL-17,IL-22,IL-23など)は,治療を受けたマウスでは著明に減少しており,それらのマウスから抽出されたT細胞は,IL-2による刺激後のStat5のリン酸化反応を減ずることもまた示された.これらの発見は,JAK3の分子阻害薬が,乾癬のような炎症性皮膚疾患の治療に役立ち,JAKのシグナルが乾癬の発症機序に強く関わっていることを示すものである.
文献紹介 乾癬ではIL-6シグナル伝達はTregによる免疫抑制を阻害する フリーアクセス
著者: 田村舞
ページ範囲:P.76 - P.76
乾癬のTmem/effは慢性的に活性化しており,Tregによってほとんど抑制されない.IL-6は炎症性サイトカインで,皮膚ケラチノサイトにおいてはオートクリン的に増殖を起こすことが示されている.マウスではStat3を通じてシグナル伝達をするIL-6によって,Tmem/effはTregによる免疫抑制から逃れている.そこで,乾癬ではIL-6蛋白が増加しており,CD31陽性内皮細胞とCD11c陽性樹状細胞で出現していることを示した.そのため,乾癬の病変部では高容量のIL-6にさらされるとTregの機能を低下させるのではないかという仮説を立てた.
次号予告 フリーアクセス
ページ範囲:P.94 - P.94
投稿規定 フリーアクセス
ページ範囲:P.95 - P.95
あとがき フリーアクセス
著者: 塩原哲夫
ページ範囲:P.96 - P.96
伊勢神宮は式年遷宮といって,20年に一度神殿を建て替える.せっかく建てたものを20年程度で建て替えるのは一見無駄のように思えるが,実は建て替えることにより本造建築の技術や精神を後世に確実に伝えることを意図しているという.この20年という期間は実に微妙であり,この間隔が文化の継承に最も良いということらしい.しかし,石造りのような長年もつ建造物を建ててしまうと,文化は伝えられなくなってしまうのである.
これはデジタル技術隆盛の今,実に象徴的な話である.何度コピーしても,元の信号が劣化しないデジタル技術は,出た当初実に素晴らしい発明と捉えられ,私もその恩恵を喜んだものであった.実際,今やデジタル技術を抜きにしては,論文を書いたり講演の準備をすることなどできない状況である.しかし,コピーするたびに確実に劣化するアナログ技術だったからこそ防がれていた不法コピーに対する防護策を講じなければならないなど,多くの弊害も出てきている.それ以上に深刻なのは,デジタル技術は先人たちの作り上げた技術や精神の伝承を阻んでしまうという点なのである.江戸絵画の琳派に代表されるように,昔の人は先人の描いたものを模写することにより,先人の技術だけでなく精神も学んできた.尾形光琳に100年遅れて現れた酒井抱一は,光琳の絵を真似ることにより,彼の技術,精神を学び,それは後に琳派と呼ばれることとなった.こうやって文化は直接人と人とが触れ合わなくても,残された作品からだけでも伝えられていく.法隆寺の昭和大改修にあたった西岡棟梁は,修理をすることで千年以上も前の職人の考え,技術を学ぶとともに,それに対し後世の人がどのように修復してきたかも学んだのである.簡単に他人の成し遂げた成果をコピーできてしまうデジタル技術は,人々が長年かかって学んできたやり方を根底から変えてしまうかもしれない.
著作財産権譲渡同意書 フリーアクセス
ページ範囲:P. - P.
基本情報
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41巻12号(1987年11月発行)
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41巻10号(1987年9月発行)
41巻9号(1987年8月発行)
41巻8号(1987年7月発行)
41巻7号(1987年6月発行)
41巻6号(1987年5月発行)
41巻5号(1987年5月発行)
41巻4号(1987年4月発行)
41巻3号(1987年3月発行)
41巻2号(1987年2月発行)
41巻1号(1987年1月発行)
40巻12号(1986年12月発行)
40巻11号(1986年11月発行)
40巻10号(1986年10月発行)
40巻9号(1986年9月発行)
40巻8号(1986年8月発行)
40巻7号(1986年7月発行)
40巻6号(1986年6月発行)
40巻5号(1986年5月発行)
40巻4号(1986年4月発行)
40巻3号(1986年3月発行)
40巻2号(1986年2月発行)
40巻1号(1986年1月発行)
39巻12号(1985年12月発行)
39巻11号(1985年11月発行)
39巻10号(1985年10月発行)
39巻9号(1985年9月発行)
39巻8号(1985年8月発行)
39巻7号(1985年7月発行)
39巻6号(1985年6月発行)
39巻5号(1985年5月発行)
39巻4号(1985年4月発行)
39巻3号(1985年3月発行)
39巻2号(1985年2月発行)
39巻1号(1985年1月発行)
38巻12号(1984年12月発行)
38巻11号(1984年11月発行)
38巻10号(1984年10月発行)
38巻9号(1984年9月発行)
38巻8号(1984年8月発行)
38巻7号(1984年7月発行)
38巻6号(1984年6月発行)
38巻5号(1984年5月発行)
38巻4号(1984年4月発行)
38巻3号(1984年3月発行)
38巻2号(1984年2月発行)
38巻1号(1984年1月発行)
37巻12号(1983年12月発行)
37巻11号(1983年11月発行)
37巻10号(1983年10月発行)
37巻9号(1983年9月発行)
37巻8号(1983年8月発行)
37巻7号(1983年7月発行)
37巻6号(1983年6月発行)
37巻5号(1983年5月発行)
37巻4号(1983年4月発行)
37巻3号(1983年3月発行)
37巻2号(1983年2月発行)
37巻1号(1983年1月発行)
36巻12号(1982年12月発行)
36巻11号(1982年11月発行)
36巻10号(1982年10月発行)
36巻9号(1982年9月発行)
36巻8号(1982年8月発行)
36巻7号(1982年7月発行)
36巻6号(1982年6月発行)
36巻5号(1982年5月発行)
36巻4号(1982年4月発行)
36巻3号(1982年3月発行)
36巻2号(1982年2月発行)
36巻1号(1982年1月発行)
35巻12号(1981年12月発行)
35巻11号(1981年11月発行)
35巻10号(1981年10月発行)
35巻9号(1981年9月発行)
35巻8号(1981年8月発行)
35巻7号(1981年7月発行)
35巻6号(1981年6月発行)
35巻5号(1981年5月発行)
35巻4号(1981年4月発行)
35巻3号(1981年3月発行)
35巻2号(1981年2月発行)
35巻1号(1981年1月発行)
34巻12号(1980年12月発行)
34巻11号(1980年11月発行)
34巻10号(1980年10月発行)
34巻9号(1980年9月発行)
34巻8号(1980年8月発行)
34巻7号(1980年7月発行)
34巻6号(1980年6月発行)
34巻5号(1980年5月発行)
34巻4号(1980年4月発行)
34巻3号(1980年3月発行)
34巻2号(1980年2月発行)
34巻1号(1980年1月発行)
33巻12号(1979年12月発行)
33巻11号(1979年11月発行)
33巻10号(1979年10月発行)
33巻9号(1979年9月発行)
33巻8号(1979年8月発行)
33巻7号(1979年7月発行)
33巻6号(1979年6月発行)
33巻5号(1979年5月発行)
33巻4号(1979年4月発行)
33巻3号(1979年3月発行)
33巻2号(1979年2月発行)
33巻1号(1979年1月発行)
32巻12号(1978年12月発行)
32巻11号(1978年11月発行)
32巻10号(1978年10月発行)
32巻9号(1978年9月発行)
32巻8号(1978年8月発行)
32巻7号(1978年7月発行)
32巻6号(1978年6月発行)
32巻5号(1978年5月発行)
32巻4号(1978年4月発行)
32巻3号(1978年3月発行)
32巻2号(1978年2月発行)
32巻1号(1978年1月発行)
31巻12号(1977年12月発行)
31巻11号(1977年11月発行)
31巻10号(1977年10月発行)
31巻9号(1977年9月発行)
31巻8号(1977年8月発行)
31巻7号(1977年7月発行)
31巻6号(1977年6月発行)
31巻5号(1977年5月発行)
31巻4号(1977年4月発行)
31巻3号(1977年3月発行)
31巻2号(1977年2月発行)
31巻1号(1977年1月発行)
30巻12号(1976年12月発行)
30巻11号(1976年11月発行)
30巻10号(1976年10月発行)
30巻9号(1976年9月発行)
30巻8号(1976年8月発行)
30巻7号(1976年7月発行)
30巻6号(1976年6月発行)
30巻5号(1976年5月発行)
30巻4号(1976年4月発行)
30巻3号(1976年3月発行)
30巻2号(1976年2月発行)
30巻1号(1976年1月発行)
29巻12号(1975年12月発行)
29巻11号(1975年11月発行)
29巻10号(1975年10月発行)
29巻9号(1975年9月発行)
29巻8号(1975年8月発行)
29巻7号(1975年7月発行)
29巻6号(1975年6月発行)
29巻5号(1975年5月発行)
29巻4号(1975年4月発行)
29巻3号(1975年3月発行)
29巻2号(1975年2月発行)
29巻1号(1975年1月発行)
28巻12号(1974年12月発行)
28巻11号(1974年11月発行)
28巻10号(1974年10月発行)
28巻8号(1974年8月発行)
28巻7号(1974年7月発行)
28巻6号(1974年6月発行)
28巻5号(1974年5月発行)
28巻4号(1974年4月発行)
28巻3号(1974年3月発行)
28巻2号(1974年2月発行)
28巻1号(1974年1月発行)
27巻12号(1973年12月発行)
27巻11号(1973年11月発行)
27巻10号(1973年10月発行)
27巻9号(1973年9月発行)
27巻8号(1973年8月発行)
27巻7号(1973年7月発行)
27巻6号(1973年6月発行)
27巻5号(1973年5月発行)
27巻4号(1973年4月発行)
27巻3号(1973年3月発行)
27巻2号(1973年2月発行)
27巻1号(1973年1月発行)
26巻12号(1972年12月発行)
26巻11号(1972年11月発行)
26巻10号(1972年10月発行)
26巻9号(1972年9月発行)
26巻8号(1972年8月発行)
26巻7号(1972年7月発行)
26巻6号(1972年6月発行)
26巻5号(1972年5月発行)
26巻4号(1972年4月発行)
26巻3号(1972年3月発行)
26巻2号(1972年2月発行)
26巻1号(1972年1月発行)
25巻13号(1971年12月発行)
特集 小児の皮膚疾患
25巻12号(1971年12月発行)
25巻11号(1971年11月発行)
25巻10号(1971年10月発行)
25巻9号(1971年9月発行)
25巻8号(1971年8月発行)
25巻7号(1971年7月発行)
特集 基底膜
25巻6号(1971年6月発行)
25巻5号(1971年5月発行)
25巻4号(1971年4月発行)
25巻3号(1971年3月発行)
25巻2号(1971年2月発行)
25巻1号(1971年1月発行)
24巻12号(1970年12月発行)
24巻11号(1970年11月発行)
24巻10号(1970年10月発行)
24巻9号(1970年9月発行)
24巻8号(1970年8月発行)
24巻7号(1970年7月発行)
24巻6号(1970年6月発行)
24巻5号(1970年5月発行)
24巻4号(1970年4月発行)
24巻3号(1970年3月発行)
24巻2号(1970年2月発行)
24巻1号(1970年1月発行)
23巻12号(1969年12月発行)
23巻11号(1969年11月発行)
23巻10号(1969年10月発行)
23巻9号(1969年9月発行)
23巻8号(1969年8月発行)
23巻7号(1969年7月発行)
23巻6号(1969年6月発行)
23巻5号(1969年5月発行)
23巻4号(1969年4月発行)
23巻3号(1969年3月発行)
23巻2号(1969年2月発行)
23巻1号(1969年1月発行)