icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻1号

2011年01月発行

文献概要

連載 Clinical Exercise・41

Q考えられる疾患は何か?

著者: 納さつき1

所属機関: 1帝京大学皮膚科

ページ範囲:P.5 - P.6

文献購入ページに移動
症例

患 者:32歳,女性

主 訴:腰部と両大腿の硬化性局面

既往歴:有機溶剤の曝露や豊胸術の既往なし.

家族歴:特記すべきことなし.

現病歴:初診の1年前より移動性の関節痛が出現した.半年前より腰部,続いて両大腿に自覚症状のない皮疹が出現し,拡大してきたため来院した.

現 症:腰部に手掌大の硬化性局面があり,表面に光沢と色素沈着が伴っていた(図1).両大腿,腹部に軽度硬化を伴う,鶏卵大までの境界不明瞭な紫紅色斑が多発散在していた(図2).両手指の関節痛はあるが変形,硬化はない.Raynaud症状,舌小帯の短縮,口渇,眼の異物感などはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?