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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻11号

2011年10月発行

文献概要

症例報告

皮膚筋炎に合併した肺癌の診断にPET/CTが有用であった1例

著者: 藤尾由美1 石橋正史1 澤藤誠2

所属機関: 1日本鋼管病院皮膚科 2川崎市立川崎病院呼吸器外科

ページ範囲:P.874 - P.878

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要約 59歳,男性.初診の約2週間前から顔面と手背に掻痒を伴う皮疹が出現し,下肢の脱力感および全身倦怠感を主訴に,当科を受診した.ヘリオトロープ疹,両肘頭・膝蓋に角化性紅斑を認め,両手にはGottron徴候,逆Gottron徴候およびmechanic's handの所見を認めた.また四肢近位筋の筋力低下を認め,CPK,アルドラーゼ値の上昇を伴っていた.臨床所見および各種検査より皮膚筋炎と診断した.CTにて肺門部に結節影を認め,さらに診断確定のためにFDG-PET/CTを施行し,肺門部肺癌およびリンパ節転移が疑われた.血液検査上Pro-GRPの上昇を認め,胸腔鏡下縦隔生検にて小細胞癌と診断した.肺癌の治療を優先し,現在,化学放射線療法施行中である.皮膚筋炎において悪性腫瘍の合併が疑われるものの,CTや他の画像診断により診断を確定しえない場合,PET/CTは有用であると考えた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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