文献詳細
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文献概要
薬剤性過敏症症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome:DIHS)は,欧州ではdrug reaction with eosinophilia and systemic symptoms(DRESS)として提唱されているが,その診断基準にはDIHSに特徴的とされるヘルペス属ウイルス再活性化の項目が含まれていない.この論文では,フランスのグループがDRESS患者40人を対象に,ウイルスとの関連を含めて検討を行った.
DRESS患者においては,急性期におけるT細胞の増加,活性化が認められ,特に細胞障害性CD8陽性T細胞において,サイトカイン(IFNγ,TNFα,IL-2)の産生が上昇し,重症例においてより顕著であった.発症後3か月の時点でもこのサイトカイン産生は遷延しており,DIHS/DRESSにおいて遷延する臨床症状と相関する結果が得られた.
DRESS患者においては,急性期におけるT細胞の増加,活性化が認められ,特に細胞障害性CD8陽性T細胞において,サイトカイン(IFNγ,TNFα,IL-2)の産生が上昇し,重症例においてより顕著であった.発症後3か月の時点でもこのサイトカイン産生は遷延しており,DIHS/DRESSにおいて遷延する臨床症状と相関する結果が得られた.
参考文献
Picard D, et al:Drug reaction with eosinophilia and systemic symptoms(DRESS):A multiorgan antiviral T cell response. Sci Transl Med 2:46ra62, 2010
掲載誌情報