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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻13号

2011年12月発行

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文献紹介 DIHS/DRESSにおけるウイルス特異的T細胞の関与 フリーアクセス

著者: 足立剛也1

所属機関: 1慶應義塾大学

ページ範囲:P.1083 - P.1083

文献概要

 薬剤性過敏症症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome:DIHS)は,欧州ではdrug reaction with eosinophilia and systemic symptoms(DRESS)として提唱されているが,その診断基準にはDIHSに特徴的とされるヘルペス属ウイルス再活性化の項目が含まれていない.この論文では,フランスのグループがDRESS患者40人を対象に,ウイルスとの関連を含めて検討を行った.

 DRESS患者においては,急性期におけるT細胞の増加,活性化が認められ,特に細胞障害性CD8陽性T細胞において,サイトカイン(IFNγ,TNFα,IL-2)の産生が上昇し,重症例においてより顕著であった.発症後3か月の時点でもこのサイトカイン産生は遷延しており,DIHS/DRESSにおいて遷延する臨床症状と相関する結果が得られた.

参考文献

Picard D, et al:Drug reaction with eosinophilia and systemic symptoms(DRESS):A multiorgan antiviral T cell response. Sci Transl Med 2:46ra62, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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