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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻2号

2011年02月発行

症例報告

日光角化症の生検部位に生じた巨大な皮膚リンパ球腫の1例

著者: 田中純江1 寺木祐一1 伊崎誠一1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター皮膚科

ページ範囲:P.153 - P.156

文献概要

要約 75歳,男性.半年前に左耳前部の紅斑局面に気づいた.生検病理検査で日光角化症と診断した.抜糸の頃より,同病変部位は急速に増大,隆起し,約3か月後には75×60mmの隆起性病変になった.再生検で真皮から皮下に濾胞構造を伴う稠密なリンパ球が浸潤,免疫組織学的にT細胞とB細胞が混在しており,皮膚リンパ球腫と診断した.アモキシシリン(サワシリン®)を内服後,病変は約1か月で平坦化した.

参考文献

1) Tanusin P, et al:J Am Acad Dermatol 38:877, 1998
2) 今村香代子:皮膚臨床 37:960, 1995
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6) 吉岡 晃,米澤郁雄:皮膚臨床 30:1002, 1988
7) 松浦恭子,他:臨床皮膚 49:447, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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