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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻2号

2011年02月発行

連載 Clinical Exercise・42

Q考えられる疾患は何か?

著者: 塩原哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.103 - P.104

文献概要

症例

患 者:30歳,女性

主 訴:顔面,軀幹,上肢の皮疹

既往歴:1年半前,市販の外用薬により,胸部に皮疹を認めたが,ステロイド軟膏により約10日間で消退した.小児期よりしばしば扁桃炎を繰り返していた.

家族歴:特記すべきことなし.

現病歴:初診の2週間程前から咽頭痛があり,総合感冒薬を2日間内服し軽快した.その後,初診の1週間前に子供の手に湿疹を認めたため,市販薬を外用し添い寝した.その翌日より,上眼瞼,頸部に紅斑が出現したため,近医皮膚科を受診し,ステロイドと非ステロイド薬の混合薬の外用を処方されたが,悪化したため受診した.

現 症:40℃の発熱に加え,顔面,両上肢,軀幹にびまん性潮紅がみられ,顔面,上肢では紅斑上に粟粒大の膿疱が多発していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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