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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻3号

2011年03月発行

文献概要

症例報告

足蹠の膿疱で初発した好酸球性膿疱性毛包炎の小児例

著者: 今井慎1 加藤佐代子2 坂元花景2 小西啓介2

所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学 2京都市立病院皮膚科

ページ範囲:P.227 - P.230

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要約 4歳,女児.2か月前から足底に鱗屑,膿疱が出現.当初,掌蹠膿疱症の診断にて外用治療されていたが,軽快と増悪を繰り返していた.扁桃摘出後,一時,寛解がみられたが,その後,皮疹の再発とともに両頰部にも紅斑が出現した.好酸球性膿疱性毛包炎の診断にてインドメタシンクリーム外用後,皮疹は軽快した.好酸球性膿疱性毛包炎の小児例は報告が少なく,また,皮疹が掌蹠に限局した場合,掌蹠膿疱症との臨床的鑑別は困難であり本症も念頭に置く必要がある.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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